ツクモノツキ
作品紹介
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親戚の援助を受けつつ、身体の弱い妹摩耶とふたりきりで暮らす慶太。幼い頃の事故により、事故以前の記憶がない慶太だったが、今の生活を幸せに思っていた。最近になって、よくみる不思議な夢。シロイオンナノコの夢。胸の奥をぎゅうっと締め付けられるような……夢。慶太は、ただただ不思議に思うだけだった。そんなある日、摩耶の提案で、以前ふたりで行った場所に行くことになる。慶太にとっては、記憶がない場所だったが、あちこちと連れられ、こと細かく説明をする摩耶に少し疑問に思いつつ、日が暮れるまで歩き続けるふたり。そして、高台に着いたふたりは、ある小さな祠を見つける。「…やっとむかえにきてくれた」そこへ ふと現れた謎の少女ツクモは、そう言って慶太の腕を抱く。「まってたよ、おにいちゃん」それは出会い、あるいは再会から始まる物語。